勉強会報告 | (平成16年度) |
月日 | 主催 | 講師 | 表題 | 内容 | ||||||||||||||||||||||
H.16.12.15 | 医科歯科大学同窓会 | ・規制改革民間開放推進会議主査 草刈隆郎先生 ・医科歯科大学大学院教授 川渕孝一先生 ・日本歯科医師会 梅村長生先生 ・社会保険支払基金 新原英嗣先生 |
・「混合診療」解禁により、患者本位の医療を。 ・歯科界に「混合診療」はなじむか ・「混合診療」医療技術政策面からの視点 ・「歯科混合診療」昭和51年の分岐点 |
12月14日に決定した「混合診療解禁」について、賛否両方の立場から、論議が行われた。混合診療解禁で歯科医療にはどのような影響があるか、あるいは歯科医療における混合診療とはそもそもどのように定義づけられているか、それがどのように変わっていくか、今は言明することはできないが、とにかく従来のような、歯科を蚊帳の外に置いた医科中心の改革とされないようにわれわれ一般の歯科医一人一人が考え、声に出さなければいけないということを啓蒙された。 | ||||||||||||||||||||||
H.16.11.18 〜19 |
日本歯科保存学会 | 特別講演:徳島大学教授 松尾敬志先生 主管:長崎大学 |
特別講演「もう一度う蝕を考える(象牙質う蝕を中心に)」 口演、ポスター展示、 |
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H.16.11.7 | 鶴見大学小児歯科学教室同門会 | 鶴見大学小児歯科学教室 主任教授 朝田芳信先生 |
鶴見大学小児歯科学教室の現状と今後 | 鶴見大学小児歯科学教室の臨床についての朝田教授のポリシー、学生教育の現状、教室における研究の内容や業績。 | ||||||||||||||||||||||
H.16.11.3 | 東京臨床小児歯科研究会 | 1.東京医科歯科大学歯周病学教室 梅田誠先生 2.港区開業 堀内信子先生 |
1.小児に於ける歯周病原性細菌の親からの伝播について |
1.若年期に破壊的に進行する歯周病と、通常の中高年以降に発症するものでは関与する細菌層が異なる。何歳頃からこれらの細菌が口腔内に棲息し始めるのか?また親からの伝播はあるのか?それはいつ頃までに行われるのか?また、SRP後も進行する歯周病は、再感染に依るものではなく、全滅しなかった細菌の再活動ではないか?最近の、遺伝子を用いた細菌の分離法では、従来の方法と違い、細菌数がごく僅かでも検出が可能であるので、これらの研究が可能となった。 |
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H.16.10.31 | 日本小児歯科学会認定委員会 | 1.広島県心身障害者コロニーわかば療育園医療科医長 河野政樹先生 2.杉原心理相談室所長 杉原幹夫先生 |
1.子供の心に病態からせまる-不登校と摂食障害を中心に- 2.今の子供の心の理解と対応-心理学的・発達学的視点から- |
1.小児カウンセリング外来での小児心身症の治療、とくに摂食障害と不登校について、摂食障害の原因、症状とサイン、関連する異常について、また不登校の認識の歴史、臨床像、原因、心身症との関係などについて。また神経言語プログラミング(NLP)について学び、患者さんとのラポールを形成するための手がかりとなるサインや方法について。 |
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H.16.10.3 | 小児歯科学会関東地方会 | (基調講演)杉並区開業 UTAKAデンタルクリニック 佐々木洋先生 |
21世紀の小児歯科 ヘルスプロモーションにおける役割 |
1.「食べる」から見た子供の成育背景。 2.子供の成育支援。虫歯を治療するだけが小児歯科医の仕事ではない。ヘルスプロモーションとは、「彼または彼女」自身が行うもの。それを手助けする社会環境因子のひとつとして医療従事者が存在するという考え。 |
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H.16.9.19 | LSTR研究会口演 | 演者:新潟大学歯学部教授:星野悦郎先生、宅重豊彦先生、その他 | メインテーマ:臨床上の問題点とその解決 | 3−MIXMPを用いた歯内療法、歯冠修復の症例報告。 | ||||||||||||||||||||||
H.16.9.12 |
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H.16.8.5 |
成育歯科医療研究会 | シンポジウムパネリスト 佐々木歯科 佐々木洋先生 茅ヶ崎保険福祉事務所 北原稔先生 昭和大学口腔衛生学教授 向井美恵先生 |
口腔の成育支援について:臨床、地域保険、歯学教育それぞれのの視点から。 | 1.臨床の視点から:ライフサイクルに沿った口腔の成育支援とは? 乳児期、乳幼児期、就学前、学童期、青年期、と成長発育のライフサイクルに対応した個人のための口腔のケアとは何かを考える。それは目的ではなく、人格成育のための手段である。成育とは、個人の自立と自主性、それらと医療提供者との相互作用があって成り立つのもの。 2.地域保険の視点から:近年の若い母親の育児不安、それに伴う少子化に対応するには地域保健における育児支援が必須。歯科医として「口」を通じた育児支援をするために、保健所の行うことの出来る取り組みは?目標は「ハミガキが楽しい」「育児は楽しい」「もう一人子供を生みたい」環境。 3.歯学教育の視点から:口腔成育を実践できる歯科医を育てるために、昭和大学の口腔衛生学は3年前から大幅にカリキュラムを改革。1年次から5年次まで、他学部やさまざまな施設と連携した実践教育(体験)を取り入れている。今までの、まず病気(むし歯)と関わり、そこから人間を見るのではなく、まず社会を、次に生活を、そして人を学び、その保健を学ぶ。 |
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H16.7.26 | 東京臨床小児歯科研究会 | 東京都歯科医師会公衆衛生担当理事 森岡俊介先生 |
診療室で出来る 虐待防止と禁煙指導 |
1.小児虐待について、私たち歯科医がどのように関われるか?命に関わるような事態なら、私たちの出番ではないが、虐待の中で大きな割合を占める「ネグレクト」の初期の段階で起こりがちな『虫歯の放置』や『検診の不受診』。それらを発見できるのは私たち歯科医である。また、特に小児歯科医は育児支援の立場から、苦しんでいる母親に適切なアドバイスを送ることが出来るかもしれない。 2.禁煙指導についても、例えば、未成年者の歯の裏のヤニを最初に見つけることが出来るのは歯科医である。また喫煙は歯肉炎、歯周疾患の原因であるから、いよいよ肺癌になって医者に駆け込む前に適切な指導を私たちが行う必要がある。どのような指導、言葉が患者に禁煙への決意を促し、禁煙を実行させ得るか。 |
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H16.6.10 | 日本歯科保存学会 口演及びポスター展示 |
(特に印象に残った発表) | 痛みを特定できなかった患者における一症例 | この症例は狭心症の治療中であるので、それによる痛みすなわち関連痛(他臓器の疾患が口の中に痛みとして現れること)は考えられないだろうか?と質問した。発表者はそのことについては考えていなかった。調べてみるとの答えであった。 | ||||||||||||||||||||||
h16.6.10 | 日本歯科保存学会 認定医特別講演 |
東京医科歯科大学名誉教授 中林宣男先生 |
歯科治療の問題点と解決策:バイオマテリアルの研究から考える | 1.なぜ、充填物と歯の境界に再びう蝕を生じるのか?歯科材料の研究開発によって問題は解決されるか?バイオマテリアルの意義とは?それによって二次カリエスは防げるか? 2.歯の組織の構造と機能。象牙質中の蛋白質であるコラーゲンはエナメル質が健全であることによって守られている。歯の保存修復には、エナメル質の損傷によって露出された象牙質を口腔内で安定に存在させるための配慮が必要である。 3.マイクロリーケージと二次カリエスの解決策 |
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H16.5.20 | 鶴見大学歯学部第一保存学教室 | 愛知学院大学歯学部教授 川合達也先生 |
学生教育におけるITの導入について | 愛知学院大学で始められたIT学生教育とは、例えば、出題に対し学生たちは携帯電話を用いて回答する。正答率や分布はコンピュータで即時に算出される。授業の進行の妥当性や理解度の分析に役立てることが出来るし、離れた校舎からの出題や回答も可能である。リポートをメールで提出させる。文章の一致率や内容の類似性をコンピュータが分析し、本人の書いたものか否か等の判断を行う。また、日本で初めてITを用いた他大学との合同授業を行った。 | ||||||||||||||||||||||
H16.4.18 | 鶴見大学歯学部補綴学教室 | 日本歯科大学付属病院・歯科衛生士 島田昌子先生 |
本当の意味の根面デブライドメント(debridement) を考える | 従来の歯周病治療では歯肉縁下のプラークコントロールのために通常ルートプレーニングを行っているが、良好な予後を得るためにはセメント質、根面へのダメージを最小限にとどめることが必要である。これはMI(minimal
intervention)を目標とするWHOの指針に沿った考えでもある。 この考えに沿った、歯周治療の段階ごとの診査や歯肉縁下のプラークコントロールの術前術後におけるポイント(口腔衛生指導とPMTCの実際、歯肉縁下のプラークコントロールの実践方法)と、器具の選択について。 |
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H16.4.4 | 鶴見大学歯学部同窓会埼玉県支部 | 鶴見大学保存学教室 大森かをる先生 |
ホワイトニングの実際 | 患者さんの求める「白く美しい歯」を効果的、且つ安全に実現するための方法について。 | ||||||||||||||||||||||
H.16.2.19 | (株)コサカ | 新潟大学歯学部教授 岩久正明先生 |
3MIXを用いた病巣無菌化組織修復について | 細菌感染による病巣である、う蝕病巣、根尖病巣の処置に際して、薬剤(3MIX) による病巣の無菌化を行うことにより、治療を完了させる方法。従来は感染歯質を完全に除去することで対応してきたが、そのために歯髄の保存が不可能になるような場合、感染歯質を3MIXで無菌化し、それらすべてを除去しなくて済む状態にすれば歯髄の保存をはかることができる。このことは歯質の削除量を劇的に減少させる。或いは根尖周囲病巣に用いることにより、組織の回復を早めることが出来る。 | ||||||||||||||||||||||
H.16.1.18 | 東京臨床小児歯科研究会 | 昭和大学歯学部教授 向井美惠先生 |
口腔育成とは | 「しゃべる」「食べる」という重要な機能を持つ「口」の育成に、小児歯科医としてどう関わっていくかを考える。歯の治療だけではなく、無歯期における指導、離乳のやり方、食べ方の発達など子供の「食」をとりまく環境についてもっと小児歯科医が知る必要がある。一方小児期と成人の狭間で取り残された形の思春期の口腔と食の支援。或いは子育て中の母親の支援など、私たちが考えるべき問題点とそれに対する提言でした。 | ||||||||||||||||||||||
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